とある夜の街
ドゴッ
バギッ
鈍い音が倉庫に響く。
どうやらここは世界8位の暴走族の倉庫のようだ。
総長『っ…!お前は何者だ!!』
?『んー?俺?俺はユズ。知ってるだろ?』
総長『っ…ユズなのか…』
どうやら少年はユズと言うらしい。
そしてとても整った顔をしている。
男でも女でも行けるような顔、
でも本当は愛に飢えた孤独な少女だった。
柚香side
コンコンッ
?「…なんだ」
柚香「ユズです。」
何度来ても嫌になる。
それくらいこいつの顔は見たくない。
?「入れ。」
ガチャッ
柚香「失礼します」
バタンッ
彼の名前は時田拓也。
私が恨む人物の一人だ。
時田「それで?要件は?」
偉そうに上から目線で話す時田。
本来こいつと出会うことはなかったのに…
何度アイツらを恨んだだろう…
柚香「…世界八位潰し終えました。」
時田「そうか…これが報酬だ。」
5万か…2万しか貰えないのか…
残りの3万は…アイツらに渡さなきゃ行けない。
柚香「…ありがとうございます」
バタンッ
はぁ…早く帰らないと…。
ガチャッ
私は家に帰ってきた。
コンコンッ
?「…何?」
こいつは私の母親。
柚香「私です」
この家は世界8位の財閥。
まぁ、私が経営してたから上手くいってるんだけどね。
私は…小さい頃からなんでも出来てた。
それを…両親は利用してる。
裏の世界に居るのも…親がお金の為に私を売り付けたから。
…桃香は2人にとって可愛い娘。
桃香は私の双子の妹。
本来、私が貰うべき愛情を全て貰ってきた。
当然憎い。
そんな事を思いながら扉を開けた。
ガチャッ
柚香「…今日は3万です。」
桃香の前では…タメ口だけど…桃香が居ない時は敬語。
?「…あぁ、帰ってきたのか。」
帰ってきて欲しくなさそうに言うのが私の父親。
ま、2人のことを親だなんて思ったことは無い。
ま、あの世界に入ってから…私はアイツらと出会えたのは感謝だけどね。
アイツらってのは後で紹介する。
母親「3万か…もっと稼いできなさいよ…」
しらねぇよ…時田が渡してきたんだから…
柚香「…すみません。」
私は何も悪くないのに…こうやって謝らなきゃいけない。
前に言い訳したら…ビンタされたし。
虐待なのにね。
前、警察に訴えたら…私のおかげで手に入れた柏木財閥のお金で解決した。
父親「はぁ…明日は学校なんだ。桃香にも気付かれず、柏木家の令嬢としてしっかりやってくれよ。」
ほら…桃香の為なんだよ。
私は柏木家の令嬢なんかじゃない。
桃香の為の人形なんだ。
柏木家の模範にならなきゃ行けないんだ。
学校も桃香が行くから行かされる。
あの人達の思う家族に私は入ってない。
2人も憎いけど…桃香も憎い…。
だって何も知らないんだもの。
私が影で苦労してる事も、2人がどれだけ最低かも、柏木財閥を経営してるのが私って事も全部。
幸せだね、そう私に言う桃香が…大っ嫌い。