すると、急に角から車が飛び出してきた。

最初は危ないなーって程度の意識だった。
入り組んだ路地、狭い道路。

わざわざスピードを出す必要はない。

でも、その車はさらにスピードを出してきた。

そして、その車が私の方に向かっていると気づいた時にはもう、動くこともできなかった。

隣を歩いていた川崎も三本も驚いて、2、3歩後ろで立ち止まっていた。

どうしよう、轢かれる。
私はそう思った。