それから2日後にお通夜、3日後に告別式があったけど、私は行かなかった。

いや、行けなかった。

私のせいで死んだ人を見送ることなんてできない。
本当は私が死ぬはずだったのに。

つっこんできた車は、居眠り運転だったらしい。

居眠りという不注意で、川崎の命はなくなった。
そのことも悔しかったし、それだけでなくなってしまう命も怖かった。

私は事故の日から1日、2日、と部屋に閉じこもるようになり、ついに閉じこもって1週間が経ってしまった。

前日、学校に行こうと思って荷物は用意した。

それなのに、体が震えて行けなかった。

川崎みたいに、また、私の親しい人がいなくなったらどうしよう。
私のせいで、誰かが死んでしまったらどうしよう。

そんな思いがよぎった瞬間、震えが止まらなくなったのだ。

結局、学校は休んだ。
親も、半ば呆れつつも納得してくれている。

……本当に、これでいいのだろうか。