「流星ーー!!見てるかーー!!俺は笑ってるぞーー!!」

そして、満面の笑みを浮かべる。

「あたしも頑張らなくちゃ」
「花恵なら絶対乗り越えられるよ。アイツが本気で好きになった女だからさ」
「うん。ありがとう」


それからあたしは、カズキを見送った後、帰路に着いた。

そして、カセットを机に置いた。
あたしは、そのカセットを指でなぞる。

どんな気持ちで流星は、このカセットに曲を入れたんだろう。
ふいに、その光景が浮かぶ。
きっと泣いていたのかな・・?
あたしがちゃんと抱きしめてあげたかった・・。
あたしの手で・・。
あたしのぬくもりで・・。

ねぇ、流星?
カズキって本当に強いんだね。
あなたの死を必死で受け入れようとしている。