もう頼れる親友がいなくなっちまったじゃん・・。
これからは誰に相談すればいいんだよ・・。

おい、流星・・。

戻って来てくれよ・・。


「ウエーンウエーン」
はるきの声で俺は目が覚めた。
俺はすぐに、はるきを抱っこしてあやす。

まだ19の俺が親になったことを、ようやく実感するようになった。
台所にはモモカの作った朝ご飯のいい香りがする。
「あ!カズキ、はるきのこと見てくれててありがと。助かった」
「そんなの当たり前。俺あやすの、だいぶうまくなっただろ?」
「うん、そうだね。そう言えばカズキ疲れてるでしょ?今日は仕事も休みだし、はるきのことはあたしに任せて休んだら?」

きっと流星のことがあったから、心配してくれているんだと思う。

「俺なら大丈夫だから心配すんな」
「だーめ!せっかくの休みなんだから、たまにはゆっくりしてほしいの」
「ありがとなモモカ・・」
そして、モモカは優しい笑みを浮かべた。