「おかえり、花恵。流星くん、花恵がいつもお世話になってます」
そして、お父さんは流星に頭を下げた。
お父さんって、こんなに硬かったっけ・・?
なんだか新鮮かも・・。

「あ、いえ・・とんでもないです。いつもお世話になっているのは、むしろ俺の方なんで・・」
「あはは。そんなに硬くならなくても大丈夫よ。いつも通りの流星くんでいいんだから。ささ、あがってあがって!」

そして、あたし達はお母さんに促されて家に入った。
「私は明日が早いからそろそろ寝るよ。花恵も流星くんもゆっくりしていくといいよ」
それからお父さんは、寝室に戻っていった。

あたし達は、今リビングにいる。
あれから二人とも何も食べていないんだよね。

「もうご飯食べちゃったから、簡単なものしかないけど・・」
そう言ってお母さんは、夕ご飯を作ってくれた。
「さぁ二人とも!食べて!」
「「いただきます」」
「お口に合うかしら」