あたしが上京する時に、お父さんとお母さんが「いつでも帰って来ていいんだからね」って言ってくれた。
あたしは、急だったけどお母さんに電話して、家に行くことにした。

お父さんとお母さんには、前に流星のことを話したことがあるから、再会を報告した時電話越しに喜んでくれた。
でも実際、流星があたしの親に会うのは3年振りだから、緊張しているのが隣で見ていてよく分かる。

「そんなに緊張しなくても大丈夫だよ。あたしの親、怒ったりとかしないから」
「でも・・」
「大丈夫!ほら、行くよ!」

ピンポーン♪

「はぁ~い」と、中からお母さんの声が聞こえる。
そして、玄関のドアが開く。

「おかえりなさい、花恵。そして流星くん久しぶりね」
お母さんは、優しく流星に微笑んだ。
そしたら、お父さんも中から顔を出した。