「いい人なんですね。」

「ふん。」

私もこんな仲のいい夫婦になりたいなと考えていた。

その前に彼氏か。

気づいたら長い時間過ごしていたような気がした。

「そろそろお暇しようと思います。長い時間居座ってしまってすみません。」

「いいのよ。最初私が誘ったことなんだし。」

「おー。帰れ帰れ。これからは俺の癒しの時間だ。」

何なんだこの愛妻家は。

「そうしなくても帰りますよ。」

「今日はありがとうね。とても楽しかったわ。それとここから近くの和菓子屋さん矢福屋さんのすあまがおすすめだから買ってみて。」

「はい。ありがとうございます。」