「私の学校の授業の一環で・・・」

神社に来るまでの経緯をはなした。

おばあちゃんの話、学校で調べた見たこと、明日は図書館で調べてみること。

そしたら楓さんが遠くを見ながら

「美景さんはどう考えますか?」

「なのがですか?」

「その娘さんはその神様のところに嫁いで幸せだったのでしょうか。その村にいた方が村の方々に迷惑が掛からなかったのでは?」

いきなりどうしたんだろうか。

でも私は

「どうなんでしょう。昔の価値観や人の考えなんて現代社会のしかもまだ高校生の若輩者の考えなんてたかが知れてますよ。」

「しっかりしてるのね。」

「母の教育のたまものです。」

にこりと笑うと楓さんがクスリと笑った。