「ええと・・・」

「大方楓|《かえで》に話し相手にでもなれと言われたのだろう。楓が満足したら速やかに帰ることだな。」

楓とはあの女性の事だろうか。

そういうと男性が立ち去ろうとしていた時楓さんが戻ってきた。

「あら。龍さんおかえりなさい。今お帰りで?」

「ああ。今戻った。全く頭の堅い頑固爺共め会議が全く進まん。」

そう言って男性は楓さんの頭にキスをした。

私は何を見させられてるんだ?

「まぁまぁ。龍さんもどう?さっきお気に入りのお菓子屋さんですあまを買ってきたの。龍さんを休憩されたら?」

「いや。少しやらなければいけない仕事があってね。それまでそこの娘と話しているがいいさ。現世の娘と話すのは久方ぶりだろう。」

「ではお言葉に甘えて。お仕事頑張ってください。」

「ああ。」

そういい男性は歩いて行った。