どこのタイミングでみなみは亮介くんのことが好きになったかわからなかった
ずっと一緒にいたのに
「みなみは亮介くんのことが好きなんでしょ」
「な、な、なに言ってんだよ!俺は違う」
未だに顔を真っ赤にされても説得力がない
「なっちゃん!みなみ!おはよー!」
「おはよ、亮介くん)
「お、おはよ)
このクソ元気よく、短髪の茶色い髪色で男なのにクリクリな目をしてて、童顔なのに長身というギャップの持ち主が水沼 亮介(みずぬま りょうすけ)だ
イケメンという分類に分けられるだろうね
「2人してなに話んだよ〜」
「別に〜?誰かさんが〜笑」
「おい!余計なこと言うなよ!?」
「なに話してたんだよ笑」
なにもなければ私達は仲のいい
「幼馴染なんだから包み隠さずに話せよな〜」
そう私達3人は幼馴染
そう見えない鎖で繋がっている
「さっきのは嘘だよ、なんもみなみとは対した話してないよ。それより亮介くんはさっきまで朝練してたのによく元気だね笑」
「そうか?やっぱりッカーしてると元気になるからかな!」
「お前って本当にサッカー好きだよな」
そうこうやってくだらない話をするのが楽しい
なににも囚われずに3人仲良く……
そんな上手くいく世界だったら良かったのに
キーンーコーンーカーンー…
「あ!そろそろ教室に戻らないと」
私はこの2人と違うクラスだから早く行かないと遅刻扱いされちゃう
体の向きを変えて廊下へ向かおうとした
「なっちゃん!今日のお昼一緒に食べない?」
あぁ、いつものお誘いだ
いつもの亮介くんは私にお昼を食べないかと聞いてくる
そうしたら必ずみなみの顔が曇る
そんな顔をしないで
「ごめん!今日私、友達と一緒に食べる約束してるから一緒に食べれないの!」
「そっか!わかった!みなみまた2人で食べよーぜ!」
「うん!」
ズキ
心が痛む音がする