「陽介じゃん、なにー!」
そう言って振り返ると
「お前ってさ、川瀬と付き合ってんの?」
なんて、聞いてくるからビックリ。
「私が?!付き合うわけないじゃん、友達だよ普通に」
すると、陽介は少し不思議そうに
「2人で遊びに行くのはただ仲がいいから??それとも、お前、川瀬のこと好きなの?」
んー.......川瀬のこと好き、かぁ。考えたこともなかった。
「んー、好きだけど友達としてだよ」
川瀬は友達思いですごくいい人だもん。恋愛としては興味ないけど。
「ああね、わかった」
なんて不機嫌そうに答えるから
「何でそんなに怒っとーと」
陽介は、髪をクシャッとさせて気まずそうに、
「お前のこと好きやけん、ヤキモチ」
そう答えると、陽介は颯爽と体育館へ走っていった。