「行ってきまーす」
家族に伝え、玄関を開ける。
映画みたいに、鳥がピヨピヨ鳴いてたり、私の顔を綺麗に太陽の光がさす、なんてことは当たり前のようにありえなくて。向かいの家を横目に、学校へ向かう。バス停までは徒歩3分といったところ。いい場所に住んだな〜とつくづく思う。
バスに揺られて40分。
朱理(シュリ)が私を待ってくれているので学校の前で合流して、中へ入る。
朱理とは高校で出会った親友で、家は反対方向であるが、いつもこうして私を待ってくれている。
朱理は気さくで優しいし気の利いていて、男女問わず人気の可愛い女の子。他にもいいところはたくさんあって、私は朱理が大好き!!
朱理と、昨日のテレビの話や昨日の部活の話で盛り上がり教室まで行く。あいにく、クラスは1個横の教室なので、途中でお別れ。
「じゃ、またあとで〜」
軽く挨拶を交わし、各々の教室へ入る。

「おはよ、川原」