『おはよ〜』
聞き慣れた声が聞こえる。後ろを振り返ると、愛おしい彼が私を見て優しい笑顔を見せてくれる。
太陽は彼を照らすかのように、サンサンとふりそそぐ。
‘リリリリリーン’
ジワ〜と嫌な汗をかきながら横を見るとアラームは7時を指し、窓からは気持ちの良い日差しが部屋の隅を照らしている。
「おきなさい!!!」
ドアの向こうからお母さんの声。
起きてるのにと思いながらた黙って制服に着替え、自分の部屋を後にする。
キッチンからは、お味噌汁のいい匂いとニュース番組の音がする。そして弟たちは騒がしい。
朝は静かにしてくれ〜なんて、思いながら用意された朝ごはんを食べる。騒がしかった弟たちも朝ごはんには敵わず、黙々と口に入れる。
こうして私の朝は始まる。