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「カスミ、色はどれがいい?」


「う~~~~ん・・水色可愛いし・・
ピンクも可愛いし・・。」


「赤もいいだろ?」


「そうなの・・赤も捨てがたい・・!」


「俺は赤がいいと思うな!」


「でもお父さんの車も赤でしょ?」


「いいじゃないか、親子であれだ。
あの・・なんだっけ。」


「なに?」


「なんとかコーデ。」


「・・・双子コーデ?」


「そうそうそれ!」


「よし決めた!水色!!」


「っておい!」




お父さんに連れてきてもらった車屋さん。


お父さんが放つ威圧感にタジタジの担当者のお兄さんの値下げ&値下げで、

トントン拍子に私の“マイカー”が決まる。




「では広瀬様。装備のほうですが・・。」


「カーナビ、ETCに・・。」


「・・ヒッ!」


「ドラレコも込みでこの値段にしてくれると嬉しいなぁ山田君。」


「じょ・・上司に確認してまいります。」