ある意味、進学した高校に調理部が無くて良かったかもしれない。

だって・・だから私達は出会ったんだから!


「え、じゃあ車も買うの?」


「うん!お父さん、私以上に張り切っちゃって、お金も出してくれるって。」


「すごーい!優しー!」


「週末に一緒に車屋さん行ってくるんだ。

私なんにも種類とか分かんないからお父さんに任せちゃうつもり。」



“車を買う”、そう伝えたユキの表情が途端に“期待感”を出してきた。

だから私も負けじと、
“したり顔”を見せる。


「もちろん・・・・。」


「・・・行けるの!!!?」


「行こう!!!」


「やったー!!」


「あ、でも高速道路の運転はまだしばらくお父さんと一緒に練習するから、

ちょっと待っててね。」


「神様カスミ様~!!」