「雨降るってニュースでやってたのに、斗真傘忘れたでしょ?」 私はニコッと笑い斗真の腕に手を添えた。 その瞬間斗真が少し驚いた表情と彼女の泣きそうな顔が目に入った。 そして 「あ…ごめんなさい…」 と一言。 ビンゴか… 「あら、そちらのかたは?」 私って、こんなに意地悪だったかしら? 絶対にこの女性が斗真の気になる子っていうのは見るからにわかる。 悪いけど、私だって彼女を知る権利はあるわ。