「あ、ごめんなさい…」









私がアノ人を初めて見たのは、斗真に話を聞いた1週間後のことだった。






あの日は午後から大雨が降るってニュースでやっていたのに彼は傘を忘れて行った。

私の会社から斗真の会社までは電車を使えば15分ほどの距離しか無かった為、私は斗真を迎えに行こうと思った。
彼のオフィスビルが近い最寄り駅につき改札を出た時だった。










愛しい夫と1人の女性が2人で仲良く改札前で話をしていた