「少しいいか?」 斗真がアノ人に心が行ってしまったのはいつからだったのだろう… 契約を結んで1年くらい過ぎ、だんだん夜の寒さも穏やかに感じるようになった春の夜、斗真は私の所に夫婦関係契約書を持ってきた。 あの日は確か、いつものように会社から帰ってきて、普通に一緒に夕飯食べて、午前0時になるまでベットに入って2人で話をしていた時だった…