「…おかえりなさい。外は寒くなかったの?」 今は12月上旬。 雪があまり降らない都心とは言え、日中でも寒いのに夜中なんかもっと冷え込む。 そんな中こんな明け方まで… 「…あぁ、少しな。」 それだけ言って、斗真は自室の書斎へと入ってしまった。 イライラしちゃいけないって分かってる。 だけど、なんだか今日は特にイライラする。 お酒のせいにしてしまおう イライラするのも 考えるのも