「あ、早かったな!」
あれからすぐに私はお風呂に入った。
斗真が待っててくれるんだったら、その時間すら無駄にはしたくない。
「うん。なんか入ってる時間勿体なくて。嬉しくて急いで入ってきた。」
私がそう言うと、先程の穏やかな空気から一変、少しヒヤッとした空気になった。
「…そうか。でもあんまり時間気にするなよ。色々疲れるだけだぞ…」
私が何気なく言った言葉に対して、斗真は先程とは違い少し迷惑がっているような…呆れているような…そんな口調で返答した。
「…ごめんなさい…」
お風呂に入る前は凄くウキウキして、急いで入ってきた私は馬鹿みたい。