「そっか…沙絵が言いたいことはもう分かった。俺の考えてたことも言えた。だからこそ、もう一度聞く。離婚はしたくないんだな?俺はお前を信じられないし、愛してやることも無理なんだぞ。」
「離婚は絶対しない。今は斗真はそうかもしれないけど、必ずまた信じて、愛してもらえるように頑張る。だからチャンスをください。」
私は誠心誠意伝わるように頭を下げた。
「…俺はこんな頭を下げて欲しくて言ってる訳じゃないのにな…」
斗真がボソッとつぶやいた。
そして、先程の夫婦関係契約内容をもう一度私に差し出した。
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