「沙絵が望むなら、夫婦としてはやっていけると思う。」 私が望むなら? 「それって、言い方変えれば私が望まなければ夫婦としてやってけないってこと?」 コーヒーメーカーから優しいコーヒー豆の匂いが流れてくる。 斗真はコーヒーを2つカップに入れて私の座っているダイニングテーブルまで持ってくると、向かい側に静かに座った