それから少しして斗真が書斎から戻ってきた。 1枚の紙を持って… これが私と彼との「夫婦」という新たな契約の始まりだった。 この時まだ私は、斗真を離したくないない気持ちばかり先走ってしまい「夫婦」にとって1番大切なものを見落としていたのだ… 今考えても、あの決断が正解だったのか、失敗だったのか… 答えが見つからない。