「ごめんなさい。私これからは気をつけるから…」



「…ゴメン。でも俺もう本当に沙絵のことが分からない。情けない話だよな。自分の妻の言葉がもう信じられない。」





優しい斗真。
私をもっと責めれば良いのに…。
こんな優しい人を私は信じられなかったんだ…。。




「どうしたら、また信じてくれる?私、もうオシャレとかしないから。」



「やっぱり分かってないな。オシャレしないからとかじゃないんだよ!今までの積み重ねだよ。俺、沙絵を信じてあげられないよ。しかも、お前は俺の為に頑張って常にオシャレを維持してたんだろ?俺はそれが窮屈だった。本来なら喜ぶ話だろ。奥さんが自分のためにキレイにしてるんだぜ。もう、この時点で俺たちは修復困難なんじゃないか?」





絶対に斗真と離れたくない…
でも、それは斗真を縛り付ける?
困らせる?



「少しお互い一晩考えよう。俺たちが一番納得した答えを出そう。」