夜、お母さんと星を見ていた時に、今まで忘れ去られていた記憶が蘇った。
あたしは本当は、キミのことを中学2年の時から恋をしていたのだと。

本当は、全てここから始まっていたのかもしれない。
その事実にあたしは泣いてしまった。

どうして気づかなかったんだろうって。
あたしは、空に輝く沢山の星達から、一番大きく光っている星に「キミが幸せでありますように」と願った。

それからあたしは、3年生になった。
正直、キミをずっと想い出してた。

今何してるのかなーとか、どうなってるのかなーとか・・。
やっぱり綺麗にキミを忘れることなんて出来なかったんだ。

交差点は、あたしにとってすごく想い出深い場所になった。
あそこを通ると、いつだって始まりを想い出すから。

そしてあたしは、高校を卒業して東京に上京した。
大学生になった。
慣れない東京の暮らしに、何度もくじけそうになったけど、そこであたしは、
もう一人の運命の人に出逢った。

それが、斗真だった。