「ありがとう。ありがとうございます」 私は彼と店員さんに“オレイ”を言って、アイスを受け取った。 「ありがとうございます」 自分のアイスを受け取って、再度お礼を言った彼が、私を“マッスグ”みつめた。 「食べ歩きする?」 「する」 “コクン”とうなずいた私に、彼はにっこりした。 抹茶はちょっぴり、苦かったので――彼からアイスを少し奪って“タベタ”。 ――“カンセツキス”。