「アイス食お」

「うん」



私たちの“カンケイ”に、名前なんてつけられないことは、とうに知っている。

それどころか、 明日も一緒 という保証がないことだって、知っている“ツモリ”なのだ。

そんな関係に、“ナマエ”なんてつけようがない。



“コイビト”とかいう、あからさまに好きをむきだしたものに、なれるはずなく。

“カゾク”ともなれば、もっと無理。

“トモダチ”ならば、親友にたどり着く前に終わるもの。

“シンユウ”になれるとは、微塵も思っていない。