「く~ん…」



「どした?腹減ったか?」



犬を撫でながら時計を見ると
11時をさしていた。



「わんわん!」



「わかったよ!なんか
食べるもんやるから待ってろ」



犬に指を刺しながら冷蔵庫をのぞく。



なんにもねぇな…。



俺も腹減ったなぁ…。



ちらっとみた机の上の瞳の手料理。



…食べられねぇ。



「しかたねぇな…」



さっきのペットショップあいてっかなぁ?



さすがにあいてねぇか…。



コンビニ…?



そんなことを考えながら
ダウンを着て家を出た。



11時なのにカップルで
にぎわっている街。



コンビにですらカップルや
仲のよさげな家族で混んでいた。



そんな人たちの笑い声を
肌で感じながら店内を歩き回った。