「光輝!あんたいい!」



そう言いながら俺の背中をバシバシ
叩いてきた。



「痛っ…何なんすか!?」



「いい考えじゃないそれ!
そっか…ホワイトデーってことは…
あれのお返しか…」



1人でにやっと笑う香奈さん。



そうそう。



あなたが雪に吹き込んだあれですよ。



「そっかそっか…指輪ねぇ~…。
もう買ったの?」



「あ、いや。俺そういうの全然
分からないんでまだ…」



「じゃああたしいいお店知ってるから
教えてあげよっか?」



「まじですか!?助かります。
あ、でもあんまり高価な物は…」



「分かってるって。
それに、あんまり高価な物って
雪ちゃんが遠慮しそうだし~」



それもそっか。



香奈さんの言葉に俺は変に納得した。










「ってぇ…」



また頭痛だ…最悪。