「雪。食わないと風邪治んねぇぞ!」



「…」



「雪。せっかく作ってくれたんだから
食べろよ」



「…」



あぁ~!!



「高嶋。器貸して」



「はっ?」



俺は高嶋からおかゆの器を奪った。



「ほら、食え」



れんげにおかゆをすくって
雪の口に近づける。



「…光輝」



「ほら。食えって。
やってる方は結構恥ずいんだから!!」



少し苦笑いした雪は小さく口を開いた。



俺はそこかられんげを
雪の口の中にいれた。



「あつっ…」



「あっ!悪い!」



急いでおぼんに置いてある
おしぼりを雪の口元にあてた。



「大丈夫か?」



「…うん。大丈夫」