「…ここが雪の家…」


家に入るなりあたりを見渡しながら
リビングへ向かう高嶋。



「雪は?」



「あぁ?…お前何しにきたんだ?」



「雪の看病」



「そんなの俺1人で十分」



「お前看病できんの?」



「お前俺のことなめてんの…?」



「料理できんのか?」



そう言いながらキッチンに入り
雪が作りかけてた料理を見つめる。



ってか…料理?



俺料理できるっけ?



「…できないんだ」



少し考えた俺にそのひと言。



「…お、お前はつくれんのかよ」



「まぁな…ってか雪どこだよ」



「お前つくれんの!?」



「お前俺の話聞いてる?
雪どこかって聞いてんの」



「えっ…雪ならそこの部屋」