「なんだこの犬?雪知ってるのか?」



「知らないよ~。
ちょっと!もうなめないで!」



しつこい犬に少しいらいらしながら
おとなしくさせた雪。



「くぅ~ん…わん!」



「どっから来たんだろうね?」



「まさかのら犬じゃねぇだろうな?」



「えっ!うそぉ…」



2人で疑問に話してたとき、



「あぁ!これはすみません!」



頭の上から聞こえた声に
2人して顔を上げた。



「えっ!みっ宮聡!!!」



俺は思わず叫んでしまった。



だってそこにはあの宮聡が
俺達を見下ろしていたんだ。



「え?…宮?」



雪は知らないのか、「誰?」みたいな
顔をしている。



「すみません。うちのモカが失礼を。
何かおわびでも…」



「いえ、大丈夫です。
けがもありませんし」



そう言って俺は立ち上がって
思わず気をつけをしてしまった。