あぶねっ。



はまってるなんて…
そんな恥ずかしいこと言えるか!



「こりゃ美人だな」



「ほんとっ。香奈さんも美人だけど
光輝までこんな美人な彼女が
いるなんてうちは幸せですね?」



「あのっ…光輝…さんの
お父さんとお母さん」



雪が口を開いた。



「あたしっ…光輝さんと一緒に
住んでて…その…おせわになってる
雪っていいます。はじめまして」



そう言って深々とおじぎをする雪。



「あらあら。ほんとに可愛いお嬢さん♪
そんなかしこまらなくていいのよ?」



「こんな息子だがよろしくね。雪ちゃん」



「あっ…はい!こちらこそ」



そう言ってまたおじぎをする雪。



「それじゃあ光輝、雪ちゃん。
あたし達はこれで…」



にやにやとちら見をしたおふくろは
あらたな料理を求めてさっさと
歩いていった。



「それじゃあ光輝。またあとで」



「あぁ、じゃあ…」



おふくろに続いて親父も歩いていった。