数分してマンションにつき、
雪をかついで車から降りた。



「それじゃあ~また明日!」



「わざわざ送ってもらって
すいませんでした。気をつけて」



「は~い。ばいば~い」



香奈さんの車を見送って家の中へ入った。



「よっ…こいしょっと」



ベッドに雪をおろした。



それでも雪は起きない。



そのままベッドに座り
ネクタイのヒモを緩める。



「はぁ…爆睡してやんの」



ほっぺをつまんでも起きない。



ったく。



可愛い顔して寝やがって。



「襲うぞ?」



そう言った瞬間寝返りをうって
手が俺の腕に直撃した。



「いってぇ!!!」



くそっ!



「本当は起きてんじゃねぇのか?」



でもこれだけ大声を出しても起きない。