「ったく…本当に大丈夫か?」



「ぷっ…」



え?



隣を見たら俺をちらちら見ながら
笑ってるアニキ。



「なんだよ…」



「いや…お前相当山村にはまってるな?」


「はぁ?」



「だってお前。瞳ちゃんのときは
そこまで心配はしてなかったぞ?」



「瞳と雪は違うよ。
雪はまだ未成年なんだから…」



「でも瞳ちゃんも山村も女だろ?
年なんてかんけぇねぇよ」



そう言って車の鍵をくるくるまわしながら
エレベーターに乗り込んだ。



「そっか…そうだな。
あれ?ってことは俺…」



「相当山村にほれ込んでる!」



俺を指差したアニキ。



うっ…。



「まぁ?山村は可愛いし
とても高1とは思えないもんな?
なんと言ってもあの目がいいよな~。
知ってるか?あいつと10秒以上
目をあわしたらたいていの男は
惚れちまうって伝説があるんだぞ?」



「え!?じゃあ雪の学校にも
そういう奴いっぱいいんのか?」