「アニキと香奈さん結婚するから
今日、両家族で食事会なんだって」



雪に説明しながらスーツに着替えた。



「そっか、分かった。
じゃあヨネさんと待ってる。
早く帰ってきてよ?」



「あぁ~どうだろう」



「約束!あたしを1人にしない…」



意気込んでしゃべってた
雪の声が止まった。



「ん?どした?」



「…スーツ」



「え?あぁ。似合う?」



ちょっと照れながらぴしっとした。



その瞬間一気に顔が赤くなる雪。



「え…え!?」



見てるこっちも恥ずかしくなる。



「……かっこいい」



「あの…雪さん?そんな
あらたまって言われても…」



「だって…かっこいいんだもん」



両手をほっぺにつけてぽわんとしてる。



俺はかなり恥ずかしくなって
支度を続けた。