なるほど…それで迎えに来てか。



「本当にごめんね!
みんなももう会えたんだからいいでしょ」



「えぇ~!もうちょっと!」



そう言って女子生徒は雪を輪から外した。



「雪の彼氏さん。
雪とはどこで出逢ったんですか?」



「ってかさっき橘香奈のことスタジオで
あったって言ってましたよね?」



「それって~あなたもモデルとか?
あっ!?もしかして俳優?」



「そりゃそうでしょ~。
これぐらいかっこよければ
アシスタントなんて
絶対無いし~もったいない!」



「あっ…いや」



俺…そのアシスタントなんだけどな~…。



そう思ってもなかなか言い出せないのは
あっちこっちから
質問が飛び交ってくるから。



それに必要以上にくっついてくる。



輪の外では雪が困り果ててる。



はぁ…ったく。



「ちょっと!…ごめんね?」



俺はようやくだまった女子生徒の
間を通って雪のところまで行った。



そして雪の手を握って、