「何?」
「この学校の生徒じゃないですよね?
誰かのお兄さんかなんかですか?」
「彼女います~?」
…なんだこいつら?
猫みたいなごろごろ声で気持ち悪い。
これが雪と同じ女子高生か?
「ごめん。俺彼女いるし」
「え~!?もしかしてこの学校?」
「ん~…まぁ」
「え~。誰だれ?」
「ごめん!俺急いでるから。じゃね」
そそくさとその場から逃げた。
あぁ~気持ち悪っ。
もうすぐ夏だというのに寒気がした。
そのまま玄関を通り職員室を探した。
「あったあった。ちわ~」
「ん?…おう!光輝くん!」
「お久しぶりです教頭。あの…」
「山村先生か?それなら今部活で…」