「知りませんよ!
ってか何度か彼氏の話は聞いたこと
ありますけど顔知りませんし」



「そう?光輝と出逢った時ぐらいに
付き合い始めたんだけど?」



「はい?」



「光輝がここに働きに来はじめた時?
あんたが忘れ物して家まで届けに行ったら
ちょうどお兄さんがいて。
あたしその時結構有名だったから
驚いたのさ光太のやつ」



「そりゃ~…いきなり家に橘香奈が
やってきたら驚きますよ」



「そんでね?ちょっとお話してたら
おもしろいのなんのって…。
いつのまにか好きになってたってわけ♪」



「で、でも。アニキそんなこと一言も…」



「あたしが黙ってて言ったの。
もし別れちゃったら光輝、
今以上に気使うでしょ?
あんたは見た目チャラいけど優しいから」



「見た目チャラいって
どういうことですか?」



「まぁまぁ♪
とういうわけで今夜雪ちゃんは
あたしの家に預けてね?
どうせ1人じゃ心配なんでしょ?
夕方迎えに行かせるから。
今夜はホテルでディナーだから!
じゃあ!」



そう言ってさっさと楽屋に
入っていった香奈さん。



え~…。



まじ?



アニキと香奈さん付き合ってたの?