笑顔で俺に何度も手をふり、
門に向かった雪はどこからわいてきたのか
2、3人の友達に囲まれた。



その証拠ににやにやしながら
俺の方を何度も見てるし。



あっ、背中叩かれた。



≪ねぇ~…あれ雪の彼氏?≫



≪めっちゃ見てる…≫



えっ?あっ…。



無意識のうちに雪のこと見つめてた。



めっちゃ変人じゃん。



急いでヘルメットをかぶって
エンジンをかけた時、



「山村光輝」



「え?」



振り向くと高嶋徹がいた。



雪のことを好きだって言ってた男。



「なんだよ」



エンジンをとめてヘルメットをとった。



「山村を送ったのか?」



「だからなんだよ」



「調子にのるなよ。
山村は絶対に俺の女にする。
お前みたいなおじさんが
出る幕じゃないんだよ」