そう思いながらおもてなし用のケーキやスコーン
そしてお茶を置いているとお尻の方で
何やら違和感が……。

「アイリスは、可愛いだけじゃないぞ。
この魅惑のヒップと巨乳がいいんだ!」

「あ~なるほど」

陛下は、そう言いながら私のスカートをめくっていた。
それを見ながら納得するリュウ様。ちょっと!?
どさくさに紛れて何やっているのよ。

「ちょっとルチア様!!
何、人のスカートをめくっているんですか!?」

「なぁ?いいだろう。俺の見る目に狂いはない。
アイリスにして正解だった」

「うむ。納得だな。やるなぁ……ルチア」

おいおい。2人して何に納得をしてるのよ!?
しかもヒップと私が選んだのに何の関係が……。
ハッ……まさか。

「ルチア様。まさかと思いますが私が
ボディガードに選んだ理由って……才能や腕じゃなく
私の身体が気に入ってとかじゃないですよね?」

私は、慌てて陛下に質問をしてみた。
いやいや、まさか。
そんないい加減な理由な訳が……。

「えっ?そうだが……?」

キッパリとそれを認めた陛下だった。
はぁっ~!?
私は、驚いて持っていたトレーを落としてしまった。
ちょっと、ちょっと。何よそれ!?

私は、運もあるだろうけど、自分の力で
勝ち取ったと思っていたのに。
オーデションだって面接の他に公募から
試合形式の戦いをして決めたのに。
なのに私の身体が気に入ってだなんて……。

「あの試合は、良かったなぁ~お前は、ミニスカに
スパッツだったが動くたびにチラチラと見れて。
あれは、俺を虜にするのに十分だった。
若干スパッツが邪魔だったが……お前の大きくて
引き締まったヒップ。ぜひとも、もっと近くで
観賞したいと思ってな」

陛下は、うんうんと思い出すように頷いた。
私は、ショックで頭の中が真っ白になる。
だが、すぐに怒りと恥ずかしさで
どうにかなりそうだった。