「何処行くんだ……アイリス?」

「えっ……おはようございます。
起きて朝の準備をしようかと……」

そう言うと掴んでいた手を取ろうとしたら
ベッドに引きずり込まれてしまった。
えぇっ!?ちょっと……陛下?

「もう少しアイリスのぬくもりを
味わいたい」

まだ私を抱こうとしてきた。必死に拒もうとするが
国王陛下は、構わずに私を抱いた。
それは……体力を消耗するぐらいに。
お風呂に入った後は、いつものように
私のメイド服と下着を選んでいた。

「うーん。これもいいけど、やっぱりこれかな。
アイリス。お前は、どっちがいい?
うん?何だ……もう朝からバテたのか?
本当に体力が無いなぁ~アイリスは」

いや、あなたの体力があり過ぎるんです。
何で、こんなに元気なのだろうか?
ぐったりしている私に陛下は、丁重に
着替えさせてくれて髪まで乾かしてくれた。
そして朝食を食べるのだが

「さぁ、お食べ。あ~ん」

ニコニコしながら私に食べさせようとしてきた。
いやいや。だから私が食べさせてもらって
どうするんですか……。

「いえ。私は、結構ですから」

「何を言っている。お前は、体力が無いんだから
しっかりと食べて体力をつけろ」

そう言いながら強引に
料理を口の中に入れられてしまった。
うぐっ……美味しい。
やっぱり、とても美味しかった。

結構、やや強引ながらもありがたく食べた。
その後。陛下は、大事な公務の仕事があるため
私は、そばで待機していた。と言っても
ほとんどデスクワークばかりなので私は、ついつい
ウトウトしてしまう。

昨晩といい、朝のせいで
身体が疲れて怠く……限界だった。
ハッと気づいた時には、
私は、ソファーの上で眠ってしまっていた。

「ハッ……ルチア様は!?」