「ちょっと待て。聞き捨てならん。
何で、この中で1番強い俺が弱いチームなんだ!?
どう考えてもAチームは、俺だろーが!!」

陛下の発言に源助は、食いついてきた。
あ、ムキになった……!?
すると影近がそれに対して反論する。

「ちょっと待て。この中で1番強い奴が
何でお前なんだよ!?
1番強いのは、どう考えても俺だ!」

「はぁっー!?
他国に負けた奴が何を言うか?」

「だから、あれは…紫帆が原因で。
ってか、お前こそ。
昔から俺に勝てなかったじゃねぇーか!?」

「はぁっ?俺がいつお前に負けた?」

影近と源助の口喧嘩が始まってしまった。
2人共……仲が悪いのだろうか?
私は、オロオロしながら見ているとリュウ様は、
それを見てクスッと笑った。

「だったら、チーム戦でどちらが多く倒したかで
決めたらどうかな?」

「上等だ!俺が多く倒してやる」

「はぁっ?俺に決まっているだろ。
いいだろう。その話しに乗ってやる」

リュウ様の一言で一段とやる気になった源助。
陛下とリュウ様は、それを見てニヤリと笑った。
まんまと嵌められているし……。
それを見ていた蘭丸という男は、ハァッ……と
ため息を吐いた。

「源助の……馬鹿。
まんまと嵌められてどうするんだ?」

あ、こちらは、どちらかと言うと冷静のようだ。
源助は、熱血タイプだとしたら
蘭丸は、冷静沈着タイプなのだろう。
何ともアンバランスな組み合わせだろうか。

すると蘭丸は、陛下をチラッと見ると
「グループを組んだとしても
あんたの指揮に従う気はない。
俺らは、俺らのやり方で戦わしてもらう」と
言ってきた。