慌てて謝った私と、起き上がった彼の視線がぶつかった。




…やってしまった。




着崩した制服、派手なネックレス、金髪に近い明るい色の髪の毛。



いわゆるヤンキーってやつで……




「いってえ…」



「ご、ごごごごめんなさ……ギャアアア!!」




彼の鼻から、ツーと一筋、赤いものが……




「あ?」



「ち、ち…血が!!鼻血が出てます!!」




手で鼻血を拭った彼はそれを見る。




オワッタ!!!




「今ティッシュを……!!うわっ!!」




テンパってるせいで、カバンの中の物が全部床に散らばってしまった。