「水瀬くんここ教えてー!!」




「水瀬くんここわかんないんだけど分かる~?」





隣では水瀬くんの周りにプリントを片手に持った女子達が群がっている。






「…あー…ここは…」





面倒くさそうにしつつもなんだかんだ教えてあげる水瀬くん。





あたし以外には優しいんだよね、水瀬くんは。





あたしも教えてもらいたいけど、教えてくれなそうだしなぁ~。





なんて、頬ずえつきながらため息をつくと。







「…俺でよければ教えようか?」