「もう十分頑張ってるんじゃないの?その気持ちだけでも偉いと思うよ、わたしは」
「……ありがと。いっちゃん」
「でも!なによりまずは、期末テストを終わらせてからだね!」
クリスマスまでのドキドキ作戦会議もそれから!といっちゃんが声を弾ませれば、
「作戦会議!?俺も情報提供するよ!瑠色とは中学からの付き合いだし!」
零士くんが得意気に親指をたてる。
期末テストが終わればクリスマスがやってくる。
少しだけ、工藤くんと出会えた聖なる夜を思い出した。
「普通科の人はお気楽だね」
そんな和やかな雰囲気は、突如飛んできたその一言で崩れ去った。