だから私は、彼を傷つける方法で別れを告げる

それで、嫌いになって…
こんな私のことを嫌ってください

もう、忘れてよ

きっとそれが、君がよく言葉にした、『一番お互いのため』

だから


さようなら



なおき






もう、連絡も取らない
会わない

最後に傷つけてごめん


私を嫌いになったら楽になるでしょう?

あなたが私を好きでいるの以上、私は、今の彼氏を愛せない。


世界で一番愛した人に、嫌いになってもらうなんて、やっぱり辛いね


でも…



この感情を、どう表現したらいいのだろう

後悔
苦しみ
痛み
罪悪感

今までズルズル引きずってきた私への罰


明るい街に出て、すぐスマホを操作する

トゥルルルル

『もしもし?ゆうな?』
「うん…」
『どしたの?』
「ごめんね、今から、会えるかな…?」


「何かと思ったら…急だったからびっくりした」
「ごめんね。会いたくなったの…」
「いいよ、俺も嬉しい」

彼の身長は、私を包むには十分で

「ゆうな、好きだよ」
「うん。私も…大好きだよ」

この涙は、なんの涙だろう。

でも私は、この道を選んだことを、後悔しない。