もう遅いってことはわかってるし、タイミング悪くてごめんな。
でももしこの先、2人の想いが同じになることがあったら、その時はまた、お前の隣にいたい。お前と彼氏と彼女として、同じ時間を一緒に過ごしたい…これだけは、覚えておいてほしい。
未来がどうなるかなんて誰にもわからないけど、これが今の俺の精一杯の気持ちだから。
ごめんな、こんな話。誕生日に。
改めて、21歳の誕生日、おめでとう!』
雫が頬をつたう
どれだけの時間をかけて、これを書いたのだろう
どれだけ悩んで、考えたのだろう
不器用な君が、一つ一つの言葉を考えて選んだのが伝わってくるこの手紙
何年、何十年経っても、100回見返したとしても、私はこの手紙に涙するのだろう
忘れない。
忘れられない。