「あの…すいません…」




少ししゃがみこんで目線を合わせる




声をかけてもちっとも動かないから軽く肩を揺らしてみた




「あの…」




「…ん」




閉じていた先輩の目が少しずつ開いていく




「ん……誰…」




「えっと…二年の…」




ギュッ




え!?




「なーに…」




寝ぼけてる…?




気づくと城ノ内先輩の腕の中に居て




かなりの体格差がある上に傷が痛んで抵抗できない




「ちょ…離してください…」




「やだ」




な…